小児科専門医による「命の授業」~主役は君だ!~

小児二次救命処置法(PALS)インストラクター。蘇生法、ワクチン、その他正確な医学知識を分かり易く学校の授業でおこなっています。

「命の授業Ver2」スピンオフversion

同級生の「長良幼稚園の渡辺園長先生」の紹介もあり、11/7 母校の「東長良中学校」でワクチン中心に「命の授業」をさせてもらいました。あいち小児としてはこれが最初の「命の授業」となります。

コロナの影響で残念ながら対面ではなく、放送室でのリモート授業でしたが、全てが懐かしい!!

33年ぶり、正直授業以上に、懐かしい中庭、職員室、理科室などに興奮、色々な思い出がリフレイン、、、。
日比野克彦さんの絵画も同じ場所に残ってました!

リモートなのでフランクかつ熱量2倍で話しましたが、
どこまで伝わったかな?
「人の行動を変えるのがpresentation!」

反省点多々ですが、Life workの一部であり来年に活かしたいです。

#「子宮頚がんは事実上全てがHPV感染が原因」
#「17歳までにHPVワクチン接種すると子宮頚がんのリスクを約88%させる」(スウェーデン)
#「今の接種率約1.4%が続くと、女性クラス2クラスに1人が一生のうち子宮頚がんになる」 
# 2022年4月から積極的勧奨を再開!
#「足が動かない」などは接種者と非接種と変わらない。昔のメディア報道は過剰報道で誤報。
#「男性含め中咽頭がんなど防ぐ効果あり(オーストラリア等は定期接種) 性交渉で感染、男性も接種!」
# 2022年11月8日<第50回 厚生科学審議会 予防接種 ・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会より> 
令和5年4月よりシルガード9を定期接種に用いることが了承されました!やっと、、、、。

地道に続けます!

東長良中学校、懐かしい、、、

33年前の日比野克彦氏の作品

好きなキング牧師の名言(講義をする理由の1つ)

理科室












「命の授業」開始の経緯


同僚、各種関係者様のご協力で、2018年から近隣小中学校で「命の授業」を開始致しました。    

背中で語る、、、(近藤リードインストラクター)



(発起人/文責:医師 笠原克明)

救急外来で迅速に蘇生をしても、手のひらから命は零れ落ちていく、、、、医師ならその経験をしない者はいないだろう、、、。院内スタッフの蘇生法のレベルアップ(院内PLAS)も定期的に行っていたが、それでも疾患によるが、心肺停止から如何に迅速に蘇生を開始するかがで、その子の生命・神経予後(どれぐらい元気で家に帰れるか)が決まる。

 報告では、学校で心臓が原因で突然死した子は毎年約30人前後である、少なくとも約年2県に1-2人死亡している計算だが報告に上がらない症例も多く実際はもっと多いだろう。(報告:2009~2011年、日本スポーツ振興センター

2004年AEDが一般の人が使えるようになって18年だが、目の前で人が倒れた時にAEDが使われたのは、まだ「約4%」、認知はされつつあるも実際使ったことが無いと怖くて使えないのが現状である。また、5分以内に除細動器使用することで、救命率が5倍上がるが、救急車の現場到着まで約平均「8分」を考慮すると、救急車が来るまで「何をするか」でその患者さんの予後が変わる、、、、そうまさしく、目の前で人が倒れたら、「病院に来るまでが勝負である」。

授業後の風景(ほのぼの、、、)

メインキャラクター(マヨ君の姉作)



主役は医師ではない、そう、目の前にいる君である!

その思いで「命の授業」をスタート致しました。

 

我々のミッションは以下の3つである

1.  正確で最新の蘇生方法を知ってもらう、それを自宅で家族と共有してもらう

2. 正確で最新の医学情報(ワクチン情報など)の提供

 (※特にヒトパピローマウイルスワクチン)

3. 医師、看護師さんの仕事を知ってもらう

 

2022年からは、高校でもワクチン含め予防医学に関して、最新の医学知識をもとに講義を開始致しました。

講義中(この後実技に移ります。)

 

 

<今までの担当学校>

小学校:滝川小学校(対象5年生:1クラスごとの授業)

    ※講義と実技(全ての生徒さんが人形を使って実習する)

中学校:川名中学校

高等学校:椙山女学園高等学校(HPVワクチンに関して) ※講義形式

初回「命の授業」インストラクター一同(著者は右下)

2022年 椙山女学園高等学校(HPVワクチンの授業:他のクラスはライブ配信

インストラクター(年々仲間も増えてきました!)

インストラクター(集合写真)